アデン大陸に現れた亀裂によってできた新たな次元の空間、テーベラスに続き、今回はティカル寺院の公開となります。テーベラスはエジプト神話をモチーフに構成されておりますが、今回公開されたティカルはマヤ文明の遺跡ティカル寺院をモチーフにした構成となります。
〈リネージュW〉に向けに特別に解釈されたティカル寺院をご紹介します。
2024.02.13 Press Release
アデン大陸に現れた亀裂によってできた新たな次元の空間、テーベラスに続き、今回はティカル寺院の公開となります。テーベラスはエジプト神話をモチーフに構成されておりますが、今回公開されたティカルはマヤ文明の遺跡ティカル寺院をモチーフにした構成となります。
〈リネージュW〉に向けに特別に解釈されたティカル寺院をご紹介します。
中南米で輝かしい文化を誇った3大古代文明はグアテマラのマヤMaya、メキシコのアステカAzteca、ペルーのインカIncaで、その後の中南米地域の文化にも大きな影響を及ぼしました。
ティカルTikalはマヤ文明の遺跡で、そびえ立つ大きな神殿などから当時の繁栄した姿を推測することができます。栄華を誇ったこの地が突然滅亡した原因はまだ明確には解明されていませんが、火山噴火や伝染病、外敵の侵入などではなく、極端な干ばつによるものというのが有力説です。滅亡後に長い年月が流れ熱帯雨林の中に埋もれていましたが、1848年に発見され、1979年にはユネスコ世界遺産に登録されました。最も目を惹かれる建築物はジャガーとも呼ばれる第1神殿と第2神殿で、頂上に日が昇ると四方を覆うジャングルとそびえ立つピラミッドが徐々に姿を現します。その壮観な光景を見るために世界中から多くの観光客が訪れます。
© Lionel Lalaité
© David Geldhof
マヤ人たちは芸術を自然のまま模倣するのではなく、独自の解釈で表現しました。1つの絵に複数の形態が混在しているため、学者たちは初期の研究では絵の解読に難儀しました。次第にモチーフを区別できるようになり、同じように登場する蛇を発見するようになりました。マヤの芸術において、蛇は最も一般的で自然に表現される形状です。蛇の開いた口から人や伝説的なリーダーたちが現れる場面をよく見かけることができます。古代中南米の文化圏では、蛇は太陽、豊穣などを象徴しており、中南米人は翼のついた蛇形態のケツァルコアトルスQuetzalcoatlを崇拝していました。マヤ地域ではククルカンKukulkanがケツァルコアトルスと同一視されています。そのため、絵や彫刻などでは蛇の形状をよく発見できます。
© Frank Kovalchek、メキシコ チチェン・イッツァのククルカン
〈リネージュ〉は2009年に「時間の亀裂:ティカル」をアップデートしました。真冥王 ダンテスがギルタスを召喚する儀式を実行する過程で空間が歪み他の次元と繋がる通路である時間の亀裂が生じ、このために「ティカル寺院」を含め、ギルタスが創造した様々な文明の空間が姿を現した。それを察した象牙の塔の魔術師たちは異界の文明を研究するために調査を開始した。この頃からアデン ワールドには新しい文明の痕跡が次々と現れ、魔術師たちは自分たちだけの力ではこの現象の原因を見つけることができず、英雄に助けを求めた。
※ 〈リネージュ リマスター〉では2024年2月現在はエピソードのアップデートに伴い、ティカルと関連する空間が削除されています。
〈リネージュM〉は2020年にティカル寺院をアップデートし、あらすじを公開しました。
テーベラス砂漠がアデン ワールドに登場した後、多くの冒険者が本格的に次元の亀裂を通じて旅を始めた。そんな中、新たな地域が次元の亀裂から発見されたという知らせが届いた。その地域には一寸先も見えない霧に覆われたジャングルと今まで見たこともない異質な姿をした寺院があるそうだ。どのような危険が待ち受けているのかはわからないまま、冒険者たちは新たな未知の世界への探検を準備している。
※ 〈リネージュM〉のティカルはその後リニューアルを経て、現在も毎週水曜日(※日本では火曜日)に入場できるワールド ダンジョンとなっています。
〈リネージュM〉ティカル寺院
〈リネージュW〉では大陸各地に様々な亀裂が発生し、見慣れない文明の空間が出現していました。アデン大陸に危険を招く可能性がある亀裂を注視していた魔術師研究所の書記官 プロドウェンは最近発見した亀裂に対する調査をプレイヤーに任せました。そして新たな亀裂は以前に発見されたテーベラスと同じように違う次元と繋がっており、外に溢れ出るほどの強力な力を感じられるとの情報が伝えられました。調査を開始する前に、プロドウェンは考古学者 ミルドレッドとの同行を冒険者に勧めたのです。
魔術師研究所出身の考古学者 ミルドレッド
亀裂を通じてミルドレッドと一緒に到着した場所はティカル寺院でした。そこは今まで見たことのない巨大なジャングルが広がっていました。暑く湿度も高い、歩くことさえ困難なこの地には奇妙な生物たちが存在し、驚くべきことに古代の文明が存在した痕跡があちこちに残っています。苔や草が生い茂り、一部は壊れているものの形が残っている寺院と祭壇には独特な紋様と文字が刻まれていました。
ティカル寺院の全景
この地の独特で巨大な自然に慣れてくる頃、突如アデンの物と見受けられる物が目に入ると、この地に滞在している人物と出会いました。
「なぜここに突然来たんだ?」
「私たちは悪しき気を調査しに来たの。プロドウェン様からの要請でね。」
ミルドレッドと顔見知りのようなこの人物は友好的には見えませんでした。しかし、ミルドレッドは簡単には引き下がらず、ある種の取引を提案したのです。
「これが欲しいならゼブ レクイについて教えてもらうわ。」
気が進まないように見えましたが、取引を引き受けた新たな人物と合流し、3人は一緒にティカル寺院の奥深くへと進んでいきます。
ククルカンの祭壇門番
「ここの祭壇のゼブ レクイはこの文明が栄華を誇った時に存在していた最高神ククルカンを守っているやつだ。ここに魔物が現れ続けるのも奴の力のせいのはずだ。」
寺院の奥に進むにつれ、亀裂の余波が作り出した産物が現れました。そして、茂みの中でもゼブ レクイの強力な力が伝わってきます。ゼブ レクイに近づくにつれて、3人の緊張はさらに高まります。
不浄な者が祭壇に侵入しないように守っている門番ゼブ レクイがついに姿を現しました。太初の神秘な生命力を持つこの巨大な双頭のゼブ レクイは2つの頭を一緒に倒さない限り絶え間なく甦るのです。
「未知の領域に踏み入れた時は絶対に気を緩めないで。
彼らは私たちを歓迎しないわ。
忘れないで。
ここでは私たちは招かざれる客ってことを。」
※ ティカル寺院に向かうプレイヤーの詳しいストーリーは〈リネージュW〉で直接ご体験ください。