『リネージュW』と『Journey of Monarch』が代表的な3D対戦格闘ゲーム『鉄拳』とコラボレーションを開催します。『鉄拳』は1994年初めてのシリーズが発売されて以来、ゲームセンターの全盛期をたどりながら全世界的な人気を得て格闘ゲームの象徴として位置づけました。
今回のコラボレーションは『リネージュW』と『Journey of Monarch』で『鉄拳』キャラクターを入手してプレイできることが特徴ですが、『鉄拳』を楽しんだプレイヤーなら自分の好きなキャラクターでリネージュの世界中を歩き回る面白さを満喫できます。
今まで『リネージュW』は様々なIPとコラボレーションを進めてきました。特に今回は『Journey of Monarch』まで結集し、さらにひと味違う面白さを与えようとしました。どのような部分を意識して企画を進めたのか、『リネージュW』と『Journey of Monarch』の開発室の話を聞いてみましょう。
ジャンルを越えた異質な面白さ、コラボレーションの企画背景
同じゲームといってもジャンルが違うが、『鉄拳』とコラボレーションを進めることになった背景が気になる。
リネージュW『鉄拳』シリーズと『リネージュ』シリーズは世界観とジャンルがかなり違う。このような明らかな違いが創り出す魅力的なシナジー効果を期待した。今まで『リネージュW』は数多くのコラボレーションを経験しながら異質な部分がかえって新しい面白さを生み出す可能性があることを傍証してきたからだ。両ゲームともに90年代後半からサービスを始めたゲームであるだけに、70~80年代生まれのプレイヤーに思い出をプレゼントすることができると期待した。
Journey of Monarch『鉄拳』の個性豊かなキャラクターが『Journey of Monarch』に溶け込めたらどうだろうと想像してみた。『鉄拳』特有の打撃感を実装し、迫力のある戦闘を作ったら新しいコンテンツを提供できることと考えた。『Journey of Monarch』は君主から英雄とマジックドールなどまで、数多くのキャラクターが一つの画面で戦闘を繰り広げるため、『鉄拳』キャラクターを呼ぶに十分だと見られた。
なお、『鉄拳8』はヒートシステムやスペシャルスタイルなどのプレイ方を導入してハードルを下げ、新規プレイヤーを流入するために様々な方法を試みている。『Journey of Monarch』も従来のリネージュ シリーズを楽しんでいた色々なプレイヤーが『Journey of Monarch』を通じて新しい方法で楽しみ、進んでリネージュの世界観に初めて触れる新規プレイヤーも増えてほしいとの願いがあった。このような工夫が『鉄拳』とよく合うと考えた。
『鉄拳』キャラクターの個性をそのまま込めるために最も意識して企画した部分は何か。
リネージュW 最も意識して検討した部分はやはり『鉄拳』の固有なキャラクターとアイデンティティ、アクション性を上手く表現し、リネージュの世界観とグラフィックに溶け込ませるということだった。開発室の『鉄拳』マニアが直接今回のコラボレーション企画を担当してアート製作者と協力の上、長時間共にプレイし、研究することで結果を出せるよう努めた。
Journey of Monarch 『鉄拳』の最も大きい特徴は華麗でユニークなキャラクターだ。だからこそ『鉄拳』キャラクターの個性がゲームでよく表現されるようにすることが最も重要な目標だった。君主や多くの英雄たちが一つの画面でまるで格闘ゲームをプレイしているような感覚を味わえるようにしたかった。『鉄拳』と『Journey of Monarch』のキャラクターがパーティを構成して戦うと、どれほど素敵な格闘シーンが描かれるかを考えつつ演出の方向性に苦心した。
お互いの息を合わせるためのコミュニケーション、そしてテスト過程
格闘ゲームとのコラボレーションは初めてだ。『リネージュW』&『Journey of Monarch』クラスと鉄拳キャラクターとの戦いをイメージしづらいが、この部分はどのように解決したか。
リネージュW 基本『リネージュW』のキャラクターは専用武器を使って大きい動きと速い速度で打撃感を作り出す。一方、『鉄拳』のキャラクターは固有の格闘技をベースに効率良く、重みを感じるアクションを見せる。このようなアクションの異質感を乗り越えるためにタイミング、モーション、連鎖動作、FX、効果音などキャラクターのアクションに求められる要素をR&Dし、またテストを行う過程を何回も経た。
Journey of Monarch 最近『鉄拳』でも「マーシャル・ロウ」や「ニーナ・ウィリアムズ」のように武器を使うキャラクターが増えている。この変化は『Journey of Monarch』との親和性を増し、違和感なく十分によく溶け込むことができると判断した。
アートワークもトーン&マナーがかなり異なるが、スタイルを統一するためにどのような悩みがあったかも気になる。
リネージュW&Journey of Monarch 今回のコラボレーションで『鉄拳』キャラクターは大きく2種のタイプで出会うことができる。一つはカード イラストで、もう一つはゲーム内の3Dだ。カード イラストは各キャラクターの代表ポーズと衣装を基に着想を得て、『リネージュW』と『Journey of Monarch』のイラスト スタイルに合わせて再解釈した。


(左側から三島 一八、風間 仁、キング、三島 平八、ファラン、リン・シャオユウ キャラクターカード イラスト)


(左側からニーナ・ウィリアムズ、マーシャル・ロウ、ポール・フェニックス、木人、パンダ、クマ キャラクターカード イラスト)
各IPの息を合わせながらもIPの特徴を反映するためにどのようなコミュニケーションを経たか。
リネージュW『鉄拳』キャラクター*の個性とストーリーが充実しているため、キャラクターの演出およびテキスト説明などゲーム内で露出する部分は原作考証を経て最大限上手く反映できるよう、コミュニケーションを行った。(*今回のコラボレーションは『鉄拳』シリーズのうち、『鉄拳8』のキャラクターを中心に進めた。)
どうしてもゲーム ジャンルの違いがあるため、『鉄拳』に存在しない要素に関する再解釈と創作が必ず伴われる。例えば『鉄拳』は近接激闘が主なのに対して、『リネージュW』では遠距離攻撃に対する処理が必要となった。そのため、原作キャラクターの攻撃と、攻撃を受けるFX演出をできる限り参考にして投射物の効果を制作した。このような部分は緊密に連絡と取りつつ、相互の意見の齟齬を減らすための過程が必要だった。
Journey of Monarch『リネージュW』と同じように『鉄拳』キャラクターのユニークさに影響を及ぼすという点に対するフィードバックが最も多かった。数回行われたコミュニケーションで本来のキャラクター性が変形されたり消えないように注意した。
『鉄拳』プレイヤーでリネージュの世界を回る
今回のコラボレーションでしか味わえない特別な面白さは何か。
リネージュW『鉄拳』変身スキンで、様々な個性を持つキャラクターの豪快な攻撃モーションやFXなど、対戦ゲームの感覚を味わうことができる。特に『鉄拳』キャラクターで『リネージュW』世界をより楽しく回れるよう、「FightStage - 試練の塔」イベントも用意している。各層階でコラボレーション スキンを体験することが可能で、各階をクリアすると提供されるイベント アイテムのうち、鉄拳のノスタルジックなイベント コレクション材料「段位表」も獲得できるため、思う存分楽しんでいただきたい。


(リネージュWイベント コレクション材料「段位表」)
対戦アクションゲームとMMORPGとのコラボレーション自体が今までとひと味違う挑戦だ。『鉄拳』キャラクターが持つ豪快なモーションと打撃感がよく溶け込むようにすること、その結果、全く合わなそうな新しい組み合わせが作る打撃感、アクションの魅力を体験することができる。
Journey of Monarch 英雄、マジックドール スキン システムを通じて『鉄拳』キャラクターの外形に変更してプレイすることができる。『Journey of Monarch』ならの特殊イベント「傲慢の塔」と「釣りコンテンツ」を『鉄拳』コンセプトで制作した仕様でプレイすることができるが、例えば釣りの特殊イベントが発生すると、釣り師のキャラクターとして平八が登場する。
また、『鉄拳』キャラクターが登場するイベント ダンジョンがある。従来のイベント ダンジョンの進行方法とは違い、部屋ごとに決まったボスが出現して該当のボスを倒すと、他の部屋に移動する形だ。 部屋ごとに出現する『鉄拳』キャラクターの特徴を強調できる形で部屋を配置しており、実際操作をしなくてもまるでキャラクターを動かしながら進めるような感じで面白さを提供しようとした。
次の計画は
様々なIPとコラボレーションを進めている『リネージュW』。今回は『Journey of Monarch』まで結集してリネージュ シリーズの世界観をより一層拡張した上、特別な面白さを提供できるよう努めている。今後とも様々なコラボレーションを披露できるよう努め、今までの歩みから更に先のところまで進めることができるよう、悩み続ける予定だ。
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