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    2022.07.14 Press Release

    因果律による出会い、リネージュW✕ベルセルク

    2021年12月24日、「リネージュW」と「ベルセルク」のコラボ動画が公開されました。あの日は「ベルセルク」最新刊の41巻が日本で発売された日でもありましたが、動画ではガッツやグリフィス、キャスカ、不死のゾッドなど「ベルセルク」の主要人物たちが登場し、特にガッツはトレードマークとも言える「ドラゴンころし」を振り回しながら「リネージュW」のフィールドを駆け回る姿が公開され、ファンから大きな期待が寄せられました。

    そして2022年7月6日、ついに「リネージュW」と「ベルセルク」のコラボレーションがスタートしました。今回のコラボの経緯、特に力を入れたところや注目して欲しい部分などについてお伝えします。


    世界的なIPとのコラボでさらに拡張される「リネージュW」の世界

    「リネージュW」は24年間続いている「リネージュ」シリーズの決定版とも言われ、「リネージュ」ならではのダークファンタジーを継承、中世ヨーロッパ風のファンタジー世界を舞台にしています。シリーズのトーン&マナーと合わせつつ、考証をもとに中世ファンタジーの雰囲気をリアルに表現しました。また、「リネージュW」は様々な文化とゲームを経験してきた、世界各国のプレイヤーが一緒に遊ぶ「グローバル コミュニティ」を目指しており、それを実現するための施策の一つが、世界的なIPとのコラボでした。そして、初回のコラボの相手は、奥深い世界観を持つ「ベルセルク」となりました。

    ゲームコラボの新たな基準点

    「リネージュW」の世界観は「リネージュ」シリーズの中でも特に壮大な、拡張性のあるものとなっています。その無限に拡がる世界観のポテンシャルを今回のコラボによってプレイヤーに体感して欲しいと考えました。そして、その目的のため漫画原作をアニメーション化した劇場版の『ベルセルク 黄金時代篇』3部作と、テレビアニメ『ベルセルク』とのコラボを実現、「リネージュW」と「ベルセルク」2つの世界観が作用し合い、まるで新しいゲームを遊んでいるかのようなコラボとなりました。

    逃げ出した先に楽園なんてありゃしねえのさ

    故三浦建太郎先生の漫画「ベルセルク」はダークファンタジー作品で、魔法と魔物が存在する世界で因果律に定められた運命を生きる者たちが描かれています。しかし、主人公のガッツは運命を否定しつづけます。「逃げ出した先に楽園なんてありはしない」ことを知っており、奮闘しもがきながら運命を切り開こうとします。

    この「運命」というメッセージは、「リネージュ」を貫くテーマでもあります。今回のコラボでは「ベルセルク」が問いかけるこのメッセージを「リネージュW」の世界に盛り込み、伝説の足跡に敬意を表した、これまでのゲームコラボでは経験したことのない新たな基準点となることを目指しています。

    原作の雰囲気を活かしつつ、「リネージュW」に合わせた工夫

    「ベルセルク」のオリジナリティを活かすため、キャラクターの細かい動きからゲーム画面では見えづらいところまで、こだわってデザインしました。また劇場版『ベルセルク 黄金時代篇』3部作とテレビアニメ『ベルセルク』の声優の方々に参加していただき、アニメーションと同じボイスにするなど色々な取り組みを行いました。

    「ベルセルク」の奥深い世界観、キャラクター、ストーリーを、「リネージュW」の世界に自然に盛り込むため、「リネージュW」 のシナリオデザインチームは、「ベルセルク」の世界観をしつこく勉強し、研究しました。また、アートチームは原作特有のダークで繊細な雰囲気を実現するため、そして戦闘チームは原作の戦闘シーンを「リネージュW」で実現するために、色々な工夫を重ねました。
    また、多くのフィードバックのやり取りをした日本のスタッフや、様々な取捨選択をゲームに反映する際に方向性を損なわない様に支えたPMチームなど、多くの人々の力で「リネージュW」の世界を、さらに拡張させることができました。

    2つの世界が混在する「次元の狭間」で繰り広げられるストーリー

    今回のコラボでは、当初「ベルセルク」と「リネージュW」を組み合わせた新しいストーリーを入れようとしましたが、議論を重ねた結果、その案は不採用となりました。「ベルセルク」の世界に何かしらの新しい変化を取り入れることは、

    どちら側にも負担になると思われたことが理由でした。それからも何度も議論を重ねた結果、新しいコラボ用の空間を作り出し、「ベルセルク」のオリジナルストーリーに影響を与えることなく「リネージュW」との接点を持たせることにしました。

    どちらの世界にも属さない中立的な空間「次元の狭間」で、エクシードとプレイヤーたちが「ベルセルク」の登場人物と出会い、物語が始まります。

    「リネージュW」の観察者であるプレイヤーは、助力者であるエクシードと、「ベルセルク」の魔術師シールケと共に行動します。

    中立的な空間「次元の狭間」

    「次元の狭間」は「リネージュW」の世界でも、「ベルセルク」の世界でもない奇妙で歪んだ空間にしました。そして、その空間をトゥーンレンダリングというアニメ調の描画にすることで「リネージュW」とは異なる雰囲気を演出しました。「次元の狭間」は異様な空間ですが、「リネージュW」とつながっているので、「リネージュW」のプレイヤーなら一度は会ったことのあるモンスターが登場します。しかし、クエストで遭遇する強力な存在は「ベルセルク」のキャラクターにしました。

    徹底した考証をもとに作り上げたキャラクター

    今回のコラボにおいて、最も重要視したのは徹底した考証でした。各キャラクターの見た目、モーション、エフェクトまで原作漫画とアニメを踏襲し、「リネージュW」に盛り込みました。例えば、風を司る元素霊(エレメンタル)の加護を授かった武器を使うセルピコの姿など、それぞれのキャラクターの特徴と動きがうまく表現できるように作業しました。特にガッツが大剣を振り回す姿は「リネージュW」の中でも一番美しく表現されているのではないか、と思うくらいです。エフェクトについても、担当者が「ベルセルク」のファンだったため、いつもより情熱を込めてディテールまでこだわり抜いて作業しました。

    アニメの声優をそのまま起用

    今回のコラボのボイスは劇場版『ベルセルク 黄金時代篇』3部作とテレビアニメ『ベルセルク』「ベルセルク」の声優陣がそのまま担当しました。収録の様子を収めた動画では、声優の方々は自分のキャラへの愛情とともに、「リネージュW」とのコラボについての感想も話されています。キャスカ役の行成とあさんは「今までベルセルクでも描かれていなかった、もしもの冒険ができるというのが楽しそうでワクワクします」とコメント、またガッツ役の岩永洋昭さんは「ガッツはダークファンタジーの象徴で、悲しい過去を背負って、それが故に強さを求めている、誰よりも人間味あふれるキャラクターです。このコラボでどういう風に世界観が広がっていくのか、すごく楽しみです」と述べています。


    (左から) 岩永洋昭さん(ガッツ役)、行成とあさん(キャスカ役)、斎藤千和さん(シールケ役)、 興津和幸さん(セルピコ役)

    *関連動画はYouTubeでご覧いただけます (こちら)

    「ベルセルク」は、1989年から連載を開始して世界的に作品の価値が認められて、全世界累計発行部数は5千万部を突破しました。三浦建太郎先生の急逝により連載が一時中断されましたが、親友の森恒二先生が三浦先生から聞いていた内容を元に監修し、「原作・三浦建太郎 マンガ・スタジオ我画 監修・森恒二」として連載を再開すると発表し、大きな期待が集まりました。この発表とともに「リネージュW」とのコラボが「ベルセルク」「リネージュW」両方のファンへの良いプレゼントになることを願います。また、これから「リネージュW」は「ベルセルク」を皮切りに、伝説的なグローバルIPとのコラボで新しい流れを作っていきます。

    ©三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS

    ©三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/ベルセルク製作委員会