〈リネージュW〉はUbisoftの〈アサシン クリード〉とコラボレーションを行い、〈アサシン クリード〉の主要キャラクター6種の変身スキンとイベント ダンジョンを公開しました。17年間に渡っていくつものシリーズ作品を世に送り出し、多様な時代の個性豊かなキャラクターたちの魅力を感じることの出来る〈アサシン クリード〉を〈リネージュW〉の世界観に落とし込むためにどのような工夫をしたのか、今回のコラボレーションの主なポイントについてご紹介します。
〈アサシン クリード〉とのコラボレーションの企画背景
要人を殺す任務を遂行する人は暗殺者、殺し屋、キラー、アサシン等、東洋と西洋で様々な名称で呼ばれています。誰かの命を奪うため、彼らは概ね悪人として描かれますが〈アサシン クリード〉シリーズでは、主人公である暗殺者の視点から、なぜ誰かを殺さなければならないのか、なぜ彼らを殺す必要があるのかなどを一緒に考えさせられる戦闘アクションゲームです。
〈アサシン クリード〉シリーズの象徴的なキャラクターであるエツィオ・アウディトーレは自分の信念に従って殺すべき相手を暗殺しますが、死者に礼儀正しく「眠れ、安らかに…Requiescat in Pace」と祈る人物でもあります。また、〈アサシン クリードIV:ブラック フラッグ〉の主人公エドワード・ケンウェイは本来、私利私欲で動いていた海賊でしたが、あるきっかけでアサシン教団の助っ人に変貌する人物です。このように、〈アサシン クリード〉のシリーズには多種多様なアサシンたちがそれぞれの個性を発揮して物語を率いていきます。
このような個性的な〈アサシン クリード〉のキャラクターが〈リネージュW〉の中で出会えたら、彼らはどのような姿になるのか、それが今回のコラボレーションの始まりでした。
生きている立体的なキャラクターたちをアデン ワールドに〈アサシン クリード〉を〈リネージュW〉に実装するまでの過程
〈アサシン クリード〉を〈リネージュW〉へ落とし込むにあたって最も重視したのは、魅力的な原作キャラクターたちの外見や戦闘スタイルを活かすことでした。〈アサシン クリード〉の象徴である「暗殺」とパルクール アクションを〈リネージュW〉のスタイルに合わせながらも爽快にプレイできる体験を提供したいと考えています。
クォータービューとセル方式の動作が基本の〈リネージュW〉で〈アサシン クリード〉の自由な移動を体験できる方法を模索しました。例えば、2017年に発売された〈アサシン クリード:オリジンズ〉から広く使われている「タカの偵察」を〈リネージュW〉の環境に合わせて導入し、新しい視点でのプレイに活用することができました。
シネマティック ムービー、アデン ワールドにやってきた〈アサシン クリード〉の主要キャラクターたち
シネマティック ムービーにも〈アサシン クリード〉のエツィオを筆頭に、様々なキャラクターと個性的なシーンを〈リネージュW〉ならではの解釈で表現しました。アサシンの目となるタカ、町を一望する俯瞰演出、そして高い建物である尖塔から町を見下ろしながら飛び降りる「アサシン クリード」の「イーグル ダイブ*」のシーン、最後に暗殺対象の冥福を祈る姿。アデン攻城が終盤に差し掛かる頃、敵の騎士が君主を倒そうとする瞬間、エツィオが現れ君主を助けるために活躍する物語として表現しました。
*イーグル ダイブ Leap of Faith, 信頼の跳躍は高い場所から落ち葉や草の山、海などに安全に飛び降りる着地法で〈アサシン クリード〉といえばまず先に思い浮かぶシーンの一つです。この技術はその後、多くのシリーズの中で都市、崖、海など、様々な場所から飛び降りる姿で表現されています。
それだけでなく、シネマティック ムービーには〈アサシン クリード〉の公式音源「Ezio’s Family」のメロディ ラインを活用して〈リネージュW〉のトーン&マナーに合わせ、サウンドセンターでリメイクした音源を挿入しました。
ムービーでは今回のコラボスキンで提供されるキャラクター6名を全員登場させることにしました。そのため、戦闘シーンで各キャラクターの主要アクション シーンにトランジション エフェクトを活用してキャラクターのアクションがよりスムーズに繋がるように演出しました。
様々な時代のメイン キャラクター、特有のイメージを〈リネージュW〉のスキンの中に
今回のコラボレーションでは〈アサシン クリード〉のキャラクター6名のスキンをご覧いただけます。〈アサシン クリード〉シリーズの様々なキャラクターの中でも代表的で人気のあるキャラクターを中心に選びました。エツィオ・アウディトーレを始め、エドワード・ケンウェイ、バエク、カサンドラ、エイヴォル・ヴァリンスドッティル、バシム・イブン・イスハークとなります。
スキンの外見は各キャラクターのタイトル イメージを基準に構成して、〈リネージュW〉のアート スタイルに合わせた解釈の過程を経て、〈リネージュW〉の世界に違和感なく自然に溶け込めるようにしました。


エツィオ・アウディトーレのキャラクター カード イラスト


エドワード・ケンウェイ、バエク、カサンドラ、エイヴォル・ヴァリンスドッティル、バシム・イブン・イスハークのキャラクター カード イラスト
個性豊かでユニークなスキルたち
変身スキン6種すべてで専用スキル「暗殺者の機敏さ」を使用することができ、さらにキャラクターごとに異なる専用スキルも作りました。
エツィオの専用スキル「イーグル センス」以外の5キャラクターの専用スキルはキャラクター特有のアクションを行うスキルです。エドワードは銃声を鳴らす「開戦射撃」、バエクは口笛を吹いてタカを呼ぶとタカが現れる「セヌ」、カサンドラは光の柱がプレイヤーに落ちて地面に衝撃波が発生する「伝説的な傭兵」、エイヴォルは戦争の始まりを告げる「バイキングの咆哮」、最後にバシムは「煙幕弾」で、これを使用すると煙幕弾が爆発すると同時に姿を一時的に消すことができます。スキンは期間限定で提供される商品であるため、戦闘バランスに影響を与えるような機能は可能な限り除外するようにしました。そのため演出的なアクション スキルを導入し、スキンのアイデンティティをアピールできるように制作しました。
〈アサシン クリード〉のパルクール アクション、タカの目を移すための努力と工夫
プレイヤーはイベント ダンジョンの「禁じられたチェロスの屋敷」とアデンの一部の地域で〈アサシン クリード〉特有のパルクール アクションを体験できます。〈リネージュW〉で「壁を登る」アクションを実装するには工夫が必要でした。従来の変身スキンに提供されているスキルを移動しながら使用することが難しく、スキル アクションを行うためには移動の停止が必要でした。より自然にアクションを繋げるために悩んだ末、特定の位置に到達するとその状況に適したアニメーションが再生される方法を考案し「暗殺者の機敏さ」スキルに適用しました。〈リネージュW〉では位置の選定はとても重要な要素なため、このスキルは今後指定された空間でのみ提供する予定です。
〈アサシン クリード〉のタカをイメージした「タカの目」はタカを偵察させることで飛行視野を共有し、戦場を把握して敵に印を残すスキルです。このスキルはコラボレーション期間中にいち早く体験することができ、「アサシン クリードのスペシャル製作証書」を用いて製作できます。
今回のコラボレーションならではのユニークなダンジョンとNPC
イベント ダンジョン、禁じられたチェロスの屋敷
禁じられたチェロスの屋敷はコラボレーションのイベント期間中、毎日10分間攻略できるイベント ダンジョンです。
暴政に明け暮れ貪欲なウィンダウッド城主チェロスは次元の亀裂を通じてアデン大陸では見られなかった異質なもの「コーデックスの欠片」を発見すると、これを回収して自分の屋敷の奥深くにある宝箱に隠してしまいました。
エツィオはチェロスにこれらを返すように要請しましたが、受け入れられるどころか監獄に閉じ込められたのです。そこで単身で自分の技術を活用し、警備の目を掻い潜りながらチェロスを倒してここから離れなければなりません。
前述に言及したスキル「暗殺者の機敏さ」、「タカの目」はもちろん、討伐に時間がかかる宝箱のうち本物を探索する機能を持つ「イーグル センス」、そして警備兵に発見されていない状態でモンスターに使用すると一撃で倒すことのできる「暗殺」スキルを活用することで時間内に素早くクリアできます。


左から暗殺者の機敏さ、タカの目、イーグル センス、暗殺のスキル アイコン
イベントNPC、禁断の果実
今回のイベントでのみ登録可能なコレクション アイテムも6人のキャラクターの特性や象徴性を盛り込んだアイテムで構成しました。エドワードが主に使用していたフリントロック ピストル、バエクの大切な思い出が詰まった鷹の骨のネックレス等があります。これらのアイテムは情報ウィンドウの説明を通して各キャラクターのストーリーを見ることができます。
これらのアイテムはイベント期間中に出現する「禁断の果実」という像の見た目をしたNPCを通じて、イベント ダンジョンで獲得できるコインを用いて購入することができます。
今回のコラボレーションでは〈アサシン クリード〉の様々な時代のキャラクターたちが登場するため、一人の人物を選ぶより、キーとなる象徴的存在「エデンの果実」と「コーデックス」の欠片を〈リネージュW〉の世界で意味のあるものに置き換えられるように設定しました。
新たな楽しさと体験をもたらすコラボレーション
それぞれの特色がはっきりしている〈アサシン クリード〉シリーズの主人公キャラクターを〈リネージュW〉でも体験できるように、コラボレーション コンテンツやリソースの制作に多くの力を注ぎました。特に今回のUbisoftとの共同制作では非常に詳細なキャラクター ガイドを元にキャラクターを実装する上で多くのご支援をいただきました。同じゲーム開発会社として、お互いの立場に対する理解度が高く、開発過程や検収過程の議論が円滑に進みました。
今回のコラボレーションを多くのプレイヤーに存分に楽しんでいただき、今後も様々なコラボレーションの経験を元に新たな体験をご提供できるように努めて参ります。
確率型アイテム有り
Assassin’s Creed TM & © Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved.