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    2020.12.22 Press Release

    仮想と現実が共存するインスピレーション・スペース、NC R&Dセンターリニューアル

    NCSOFT R&Dセンター1階のロビーをリニューアルしました。R&Dセンターのロビーは新しい世界の創造に挑む社員たちの業務が開始される場所であり、来訪者にとっては第一印象になる象徴的な場所です。そこで、ここを訪れる人たちが新しいインスピレーションを受けて、NCのビジョンに触れ合える場所になることを目標にしました。

    今回のリニューアルでは「共存(Coexistence)」というコンセプトでNCが創り出してきたゲームの中の世界とのつながりを表現しました。それはNCのゲームがPCやスマホの中にしか存在しない仮想世界ではなく、日常の現実世界のように実在する独立した世界という考えから始まったものです。

    おしゃれな見た目の変化だけではなく、利用者たちに何を経験してもらうための設計なのかなど全体的なコンセプトから詳細までご紹介します。


    メインエントランスから見たロビー。メディアウォールと受付、ギャラリーなど主要な空間をエントランス向けにしてガラスウォールがまるでひとつのショーケースに見えるように企画しました。

    次元が共存する空間構成

    ユーザーはゲームを通してたくさんの世界を経験し、別の自分を生み出します。ゲームの中の世界はただの仮想世界ではなく、もう一つの実在する世界であり、存在そのものに価値があります。そういったゲームの特徴をロビーという物理的な空間に取り入れました。

    まずは「共存」というコンセプトを決めて、それに合わせてメインゲート、受付、カフェ、来客室を大きく変えました。既存施設と新施設のトーンに差をつけたことにより利用者はロビーに入ると2つの次元が共存する空間にいるような印象を受けるでしょう。

    上)空間ダイアグラム。仮想と現実の共存というメインコンセプトの反映を簡単に図式化した概念図 

    下)アイソメトリック図。今回集中的にリニューアルした①メディアウォール、②ギャラリー、③カフェのインテリアトーンを既存施設のホワイトトーンと明確な差をつけて次元の共存を表現

    コンテンツ経験を新たにデザイン、NCの統合メディアプラットフォーム:メディアウォール

    ロビーの中央に横13.5m、縦4.3mの大型メディアウォールを設置しました。圧倒的な大きさのメディアウォールは様々なNCのコンテンツを映し出します。NCのアイデンティティが盛り込まれているコンテンツに触れることによってインスピレーションが受けられる新しいプラットフォームを目指しました。

    ゲームにおける文化的環境を芸術の形で表現する「NC ART PROJECT」を企画し、メディアアーティストのヤン・ミナ作家の作品『MIXED DIMENSION』を披露しました。今後も優秀な作家たちと新しい視点で「ゲーム」を表現する作品を公開していく予定です。そして、NCの開発力が引き立つゲームの原画や最新のシネマティックムービーも流れますが、圧倒的なサイズのディスプレイから出力されるゲームビジュアルは見ているだけでも迫力が伝わります。

    最近実装した「ブレイドアンドソウル」のフロンティアサーバーの万林峡谷の原画をビジュアルモードで紹介

    壁越しのキャラクターとの出会い:インタラクティブ・ギャラリー

    東ゲートから入るとインタラクティブ・ギャラリーが23mほど続きます。イ・イナム作家の『Happiness』をはじめ廊下に並ぶ水墨画風のメディアアートが鑑賞できます。NCのキャラクター原画をコーディングで再創造したものもあります。線で表現したキャラクターに空間デザイン要素のルーバー(Louver)の縦板が重なって線の流麗さが際立ちます。作品の前に立つと弾かれる弦のように滑らかに動く線が作り出す叙情的な雰囲気を味わえます。

    この空間の最も大きな特徴はインタラクティブ要素です。壁に近づくと壁越しのキャラクターが近寄ってきて手を差し伸べます。白いスクリーンに見えるシルエットはまるで壁の向こうに異世界のキャラクターが実在するかのように感じます。ヤン・ミナ作家の『Cognitive Space』はインタラクティブアートを通して仮想と現実の混在を絶妙に表現しました。

    ヤン・ミナ作家の『Cognitive Space』。日常空間に異次元のモノが存在するような体験を通してNCが求める新しい世界とのつながりを叙情的に表現

    プレミアムコーヒーとサービスがある思索空間:NCカフェ

    カフェゲート

    1階にあるNCカフェでは高品質コーヒーとプレミアムサービスで社員と来訪者にポジティブなブランド体験を提供します。カフェの入り口はポータルのようになっていて、ゲートを通るだけで新しい場所に足を踏み入れるようなわくわく感があります。ゲートにあるDID(Digital Information Display)には季節メニューの紹介、社内イベントの情報、来訪者向けのウェルカムボードなどが流れるので非常に便利です。

    空間構成は利用者への思いやりが感じられます。カフェのバーカウンターの上に試香できるコーヒー豆と説明書をおいて選択の幅を広げました。また、家具のミックス&マッチでのんびりできる休憩時間、プライベートトーク、カジュアルミーティングなど様々なコミュニケーションに対応し、来訪者の待ち時間のためのスタンディングテーブルもあります。

    カフェ内部

    過去と現在をつなぐ無限空間:インフィニティ・ミラー

    来客室には40個(横8、縦5)のショーケースの展示ウォールがあります。一般的なショーケースとは違って鏡で作った特殊なショーケースのため、壁の奥に限りなく続く空間に展示品が飾られているように見えます。

    展示品は韓国の国立現代美術館・現代美術アカデミーを統括運営したイム・ヒジュ館長のコレクションで、先祖の知恵と美が詰まっている民芸品で構成されています。コレクションは用途別に大きく4つ(筆:書く / 捄:盛る / 美:飾る / 用:使う)に分けて1年に4回入れ替えます。

    筆箱、網巾筒、墨壺、硯、かんざし、刺繍など19世紀の息吹が残っている展示品が無限に続いていることから過去と現在の日常の交差と共存を感じます。生活感のある素朴な民芸品にこもった先祖の真心と知恵から未来の方向性へのヒントが得られます。インフィニティ・ミラーは展示としての意味を超えてつながる時代と知識の共有までを表現しています。

    インフィニティ・ミラーの全景

    インフィニティ・ミラーのディテール