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    2021.01.12 Press Release

    NCが贈る遊び型コミュニティースペース、韓国・昌原NCパーク

    2019年の春、遊びと休息が共存する都市型野球場をコンセプトにして新築した「昌原(チャンウォン)NCパーク」がその姿を現しました。その後、多彩なコンテンツを披露して地域住民の文化公園として定着しています。

    それでは時間を巻き戻して昌原NCパークの目標とこだわりについてお話します。また、NCが求める楽しさの価値をどのように具現化して昌原NCパークならではのカラーを出したのかについて観戦経験デザイン、エンターテインメントコンテンツ、コミュニティーといった3つの観点から説明します。


    一緒だともっと楽しい場所

    2019年3月、NCダイノス(※)は創団時から本拠地にしていた馬山野球場を後にして馬山総合運動場の跡地に新しく建てた昌原NCパークを公開しました。NCの新CIを初めて適用した昌原NCパークは名前から施設まであらゆるところが新しく変わりました。
    ※NCダイノス:KBOリーグに所属する韓国のプロ野球チーム。
    韓国「NCSOFT」の傘下球団であり、ホームタウンは昌原(チャンウォン)市で、本拠地は同市内にある「昌原NCパーク」。
    2013年のKBOリーグの1球団のエクスパンションにて誕生したKBOで2番目に新しい球団となり、2020年韓国のプロ野球レギュラーシーズンで初優勝した。

    一番大きな変化は球場名です。一般的に球場名に使うスタジアム(Stadium)やフィールド(Field)ではなく「パーク(Park)」をつけましたが、その理由は昌原NCパークが野球場としての機能以上に選手とお客様がともに楽しめる新しい遊び型コミュニティースペースになってほしいという気持ちがあったからです。

    昌原NCパークのロゴとサイネージのデザインを担当したデザインコンサルタント会社Pentagramのエミリー・オバーマン(Emily Oberman)はデザインコンセプトについて「昌原NCパークの作業に取り掛かった時にユン・ソンイ社長とたくさん話し合ってインスピレーションを受けました。彼女はお客様がこの空間で共に楽しめることが最も大事で、野球以外も参加して喜んでもらえる要素がほしいと言いました。私たちは昌原NCパークで家族が一緒に楽しい午後、素敵な夜を過ごすことをイメージし、絆を深めて喜び合える要素について色々と考えました」と説明しました。

    Pentagram Partner Emily Obermanが語る昌原NCパークのデザインコンセプト

    NCが求める「楽しさ」の根底には遊びがあります。昌原NCパークはその遊び場を仮想世界から現実世界に置き換えた場所です。一緒に遊ぶ時にその喜びが増すように昌原NCパークは「共にする時の喜び」があるオフラインスペースとして企画しました。

    二転三転の激戦から勝利した時の喜びや団結して力強く応援する時のエネルギーは生でしか味わえないものです。球場を訪れた人は誰もが勝敗関係なく「楽しかった」と思える場所にしたいと思いました。

    そういったコンセプトは球場の至る所にNCらしく表れています。ゲーム会社ならではのエンターテインメント的な特徴を様々なコンテンツにして今までにない新しい観戦が体験できます。野球試合の観戦だけではなく、座席までの移動やスコアボードの見え方など現場で見て感じるすべての経験が楽しく、また素敵な思い出になるようにデザインしました。

    NCが求める「楽しさ」の根底には遊びがあります。昌原NCパークはその遊び場を仮想世界から現実世界に置き換えた場所です。一緒に遊ぶ時にその喜びが増すように昌原NCパークは「共にする時の喜び」があるオフラインスペースとして企画しました。

    二転三転の激戦から勝利した時の喜びや団結して力強く応援する時のエネルギーは生でしか味わえないものです。球場を訪れた人は誰もが勝敗関係なく「楽しかった」と思える場所にしたいと思いました。

    そういったコンセプトは球場の至る所にNCらしく表れています。ゲーム会社ならではのエンターテインメント的な特徴を様々なコンテンツにして今までにない新しい観戦が体験できます。野球試合の観戦だけではなく、座席までの移動やスコアボードの見え方など現場で見て感じるすべての経験が楽しく、また素敵な思い出になるようにデザインしました。

    昌原NCパークの全景、4階建2万2千席規模の野球場

    入場から観戦までお客様のすべての経験をデザイン

    昌原NCパークのすべてのデザインの軸は観客です。観客は球場に入ると立体感のある球場エンブレムゲートを通り、ポータルから異世界に移動するような体験を味わう事ができます。ゲートの上の「CHANGWON NC PARK」エンブレムはNCのCIをあしらったホームベースの左右にダイナミックな曲線型テキストが配置されていてとても凛々しく感じます。躍動感を強調したデザインはファンの活気あふれるエネルギーを表現したものです。

    球場のエンブレムに立体感を持たせたゲート

    ゲートを抜けて座席まで行く動線にも細かく気を配った設計にしました。階段を上って座席まで移動する一般的な野球場の入り方ではなく、外野広場の二箇所の入り口から続く緩やかなスロープでメインコンコース(Concourse、中央ホール)に入場することができます。このようなオープン型構造は障害をお持ちの方やお子様連れのお客様の負担が軽減できます。なお、すべての通路はフィールドに向かっているので移動中も試合の肝心な瞬間を見逃しません。テーブル席、ミニテーブル席、内野応援席、プレミアム席、テラス席、ピクニックテーブル席などバリエーション豊かな席はお客様の状況にあった多彩なコミュニティに対応できます。

    「古い球場にはデッドエンド(dead end)つまり行き止まり、もう使用できない無駄なスペースが多いです。NCパークは「ゼロ・デッドエンド」設計にして球場のどこに行っても余計なスペースがなく、コスト的にも、実用性的にもベストな空間活用ができることを意識して設計しました。今までとは違う新しい野球観戦ができ、友達や家族と一緒に見たくなることに注力しました」(Populous社 キム・ジュヨン取締役)

    昌原NCパークはPopulous、HAEAHN建築、NOW Architectsが設計。Populous社はメジャーリーグ30球場のうち20球場を設計したスポーツ施設専門設計・コンサルタント会社で、これまでのノウハウとNCダイノスが求めるバリューが合わさって最高レベルの球場を完成。開場後に「韓国球場の中で一番メジャーリーグに近い球場」と評価された。

    「昌原NCパークの設計は韓国と海外の多数の球場の事例を調査した上で昌原という街の特徴をおり混ぜたプロジェクトです。球場の雰囲気、馬山港の眺望、周辺住居地域の騒音問題の最小化など敷地の状況を考慮して設計しました。そして夜間試合の多い都市型野球場ですので屋根の形や照明の角度を調整して光害を最小限に抑えられるようにしました。」(HAEAHN建築 ユン・セハン代表取締役)

    何よりも際立つのは断然快適なビュー(View)による試合観戦です。球場のメインコンテンツである野球試合の臨場感が味わえるようにグラウンドに近い1階席の割合を7割まで増やし、内野ネットを固定する柱も必要最低限にしました。1階内野席は視線が地平線とほぼ水平になるので選手たちの躍動的な動きやボールの流れまでリアルにとらえることができます。また、グラウンドから座席までの距離が韓国の他球場に比べて5m程近いので臨場感溢れる観戦ができます。このような細かいところまでこだわった経験デザイン(UX Design)により選手と観客が一つになって絆が深まり、試合の没入感が高まります。

    「昌原NCパークの良い席の基準は試合が『よく見える場所』ではありません。どこからでも試合はよく見えますので『試合をどう楽しみたいか』に合わせて席を取ります。」(NCダイノス キム・シニマネージャー)

    ダイナミックな観戦のためにホームベースからバックネットまでの距離を14.75mに短縮し、左右の外野フェンスまでは101.2m、中央(センター)は122mにしてメジャーリーグのようなフィールドにしました。フィールドの近くに配置された座席により内・外野のどこからでも当たり外れのない観戦ができます。

    内野席からのビュー

    1) 1塁外野ビュー / 2) 1塁内野の座席配置 / 3) 客席ビュー

    お客様との相互作用による新しいエンターテインメント

    昌原NCパークはお客様に新しい楽しさを体験してもらうためにエンターテインメント要素を色んなところに設けました。これにより球場はただ試合を観戦するだけの場所ではなく、楽しいことが盛りだくさんな複合レジャー施設になりました。

    お客様から一番好評だったシグネチャー・ストラクチャーはメインデジタルサイネージです。様々な状況に沿った演出は試合の重要な瞬間をさらに盛り上げます。特に上部のエンブレムのホームベースはホームランイベントや観客が一斉にスマホライトを照らすラリータイム、ダイノス応援タイムなど試合が盛り上がる瞬間の照明演出に合わせて回転し、雰囲気をさらに盛り上げます。なお、ディスプレイ裏の大型LEDビジョン(33m✕18m)にも状況別、シーズン別に違う演出が出るので球場の外からも球場の熱い瞬間が感じられます

    勝利後のサイネージ演出

    メインディスプレイ裏面のLED演出

    メインコンコース付近に設置されているインタラクションプレイボール(Play Ball)は変わった遊びが体験できます。白と紺のツートーンカラーで制作した特殊ボールが壁一面に貼られていてボールの向きを変えてメッセージとイメージを作ります。人がいない時はNCダイノスのロゴが表示されますが「PLAY BALL」と書かれている床の上に立つと人の動きに反応します。観客との相互作用による深い絆を大事にするダイノスのコアバリューを面白い遊びにした独特なプレイスポットです。

    モーションに反応するインタラクションプレイボール(Play Ball)

    ボールウォールのディテール。白+紺ツートーンの特殊ボールを組み込んだシルバープレートのモジュールがつながっている仕組みです。

    NCダイノスとファン、そして地域社会をつなぐコミュニティー

    昌原NCパークは様々なコンテンツでファンとコミュニケーションします。2020シーズンのKBOは新型コロナウイルスの影響により前代未聞の無観客で開幕を迎えました。それに対してNCダイノスは球場に行けないファンのために、ファンの写真や応援メッセージを入れた等身大バネルを客席に置くなど色々と楽しめるイベントを開きました。ESPNにKBOの野球試合が放送されてからは、イベントは韓国だけではなく世界的に注目されるようになり、楽しいイベントが盛り沢山な昌原NCパークへの関心も高まりました。

    「昌原NCパークは100年の野球歴史を持つ街にふさわしく野球博物館や家族向け公園まで揃った総合テーマパークです。ファンにとって欠かせない生活の一部であり、家族でのんびり楽しめる場所です。」(NCダイノスのファン ノ・ジョンヒョン様)

    昌原NCパークは単純に野球場としての機能だけではなく、公園のように気軽に訪れられるオープンなスペースを目指します。そのため、試合のない日も球場で楽しめる多彩なプログラムを設けています。その一つが『真夏の夜の夢』イベントで、家族や友人同士がグラウンドで一泊キャンプしてたくさんの思い出を作れる体験型コンテンツです。球場ツアー以外も家族体験プログラム、ポークバリー(バーバキュー)席で楽しむバーベキューパーティー、ドローンレクチャーなど様々なイベントを用意して地域住民に特別な時間を過ごしていただけるよう趣向を凝らしています。

    また、地域と連携したカルチャーフェスティバルの開催やゲームプレイが習える「グッドゲーマーイベント」など多数のプログラムを運用しています。今後の昌原NCパークは有益なカルチャーコンテンツをさらに発信して野球を超えてマルチカルチャープラットフォームとして拡張していく予定です。

    「まだ昌原NCパークは空白の多いキャンパスと同じです。

    公園を活用して試合のない日に楽しめる色々なイベントを企画中です。昌原NCパークが暮らしの一部になってたくさんの思い出が詰まった場所になればと思います。」(NCダイノス パク・ジュンオン マネージャ)

    野球を通してより新しく、幅広く体験してもらい、野球場としての機能を超えた地域のカルチャースペースとしてのビジョンを示した昌原NCパーク。さらに多くのお客様に楽しんでいただけるように昌原NCパークは今後も努力を続けていきます。