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    2023.02.23 Lineage Encyclopedia

    リネージュ武器百科辞典07 | クロー

    リネージュ武器百科辞典では、人類史と共に実際の武器とメディアに登場した武器について解説し、リネージュ シリーズで特別なエピソードがあったり、プレイヤーに愛された武器や、形状が特徴的な武器を主に取り上げました。

    *注意書き

    - リネージュ全体を包括する場合、「リネージュ シリーズ」という表記をしています。特に「リネージュ」と言及した部分はPCのリネージュを指し、ほとんどの内容は〈リネージュ リマスター〉に含まれます。それ以外は現在サービスされている名称通り、〈リネージュ リマスター〉〈リネージュM〉〈リネージュW〉〈リネージュ2〉と表記しています。

    - 歴史上、実在した武器は韓国の外来語表記法で表記しています。そのため、表記がリネージュ シリーズと異なる場合があります。

    - リネージュ シリーズの武器一覧、ゲーム上のオプションなどの詳細情報はそれぞれのゲームのサイトをご参考ください。

       ·〈リネージュ リマスター〉:パワーウィキ▷ゲームシステム▷武器[リンク]

       ·〈リネージュM〉:ゲームガイド[リンク]

       ·〈リネージュ2〉:ゲームガイド[リンク]

       ·〈リネージュW〉:ガイドブック▷武器[リンク]、アイテム辞典[リンク]


    クロー、進化しつつ分化されてきた爪の歴史

    拳は人間の生まれ持った武器である。また、格闘技の王道といえば、二人だけのリング上でパンチを交わし合うボクシングであろう。近接武器は武器の長さや材質、鋭利さなどを考えるとどれも拳の延長線として考案されたものだと考えられる。しかし、人間の体には殺傷力の高い、武器に近いものがもう一つある。それは歯と爪である。ルールを定めて戦う格闘技では爪での攻撃は禁止されている。人間も動物の一種であることを考えると、爪は弱肉強食の世界で生存するために発達した武器なのだろう。

    クローclawは英語で爪のことを指し、言葉とおりに肉食動物の爪のような鉤爪や刃物を拳につけた武器のことを指す。中国語でもその意味通りに「爪甲」と呼ばれる「クロー」は、東洋で発祥し、刃や鈎、突起の位置によっていくつかの種類に分かれる。指先に鉤爪をつけるものもあれば、指の間に挟むタイプもある。手の平に刃を付着したり、ブレスレットのようにつけて手首から指先に向かって刃が伸びているタイプなど様々な種類がある。

    引っ掻き、突き刺す爪

    漫画のキャラクターが爪を振り回すシーンを見ると、その破壊力と切断力に唖然とする。武侠小説ではよく悪者に使用され、格闘ゲームではスピードに特化したキャラクターが装備する傾向にある。足りないリーチやパワーを補完するために装備していると考えられるが、想像以上に高い威力を持つ。

     

    爪に近い武器にはインドのバグ・ナウbagh nakhがある。大きさは手の内に隠せるくらい小さい。金属の棒に鋭い突起が4~5本くらい付いていて、棒の端には親指を入れる穴がある。「虎の爪」という意味の名前は、鉤爪による複数の傷から由来している。

    バグ・ナウ

    〈リネージュ2〉バグナウ

    手甲鉤は主に忍者の武器として知られている。四本の鉤爪が伸びている武器を手で握って使用するが、敵を引っ掻いたり突き刺すだけではなく、高いところを登る時や相手の剣を掴んでねじり、手放させるなど多彩な用途で利用され、漫画や映画などの創作物でも達人の主武器としてよく登場する。

     

    ジュルjurはナイル川の上流部に伝わる格闘用の武器である。金属棒の中心が丸く曲がっていて両端は水牛の角のように前に突き出ている変わった形状をしている。真ん中の流麗な曲線は握りやすくするためである。形状だけだと特殊武器のように見えるが、昔は拳の前に刃が突き出ている武器が広く使用されていたと言われる。

    拳に刃を組み合わせる

    手に握って突き刺す短剣のような形状のクローもある。インドのジャマダハルjamadharが代表的だ。カタールkatarという名前でも知られているが、正しい呼称はジャマダハルである。刃先は三角形で鋭く、柄に付いている棒が手と手首を守る。形状は短剣に近いが、刃を水平にしてパンチを打つように突き刺す。クローと刃物を組み合わせたジャマダハルは数百年間の歴史を持つ。

    ジャマダハルと鞘

    〈リネージュ2〉シングルエッジ ジャマダル

    中国の明の時代に登場した子母鴛鴦鉞は三日月状の刃を2つ交差させた形状の格闘武器である。2つの刃が交差する中心を握って使用する。拳にはめて攻撃力を高めようとした発想から生まれた形状である。

    〈リネージュ2〉毒ヘビの牙 - 子母鴛鴦鉞と類似した形状

    輪状の武器のチャクラムchakramを近接武器だと思われることも多いが、投擲武器である。インド北部のシク教徒が使用したものだと言われている。円盤の中に指を入れて回しながら速度を上げてから投げることで、外周の刃で相手を負傷させることができる。投擲武器でありながら斬撃するところが独特ではあるが、手に持って使用するクローには分類されない。

    何と言っても最初は拳

    突き刺したり、斬りつけることより打撃に特化した拳装着型武器もある。ナックルknuckleは指の関節を意味し、拳にはめる護身用・格闘用で使う武器の名称としても用いられる。なお、拳の打撃力を強化するために手にはめる武器を総じてナックルダスターknuckle-dusterとも呼ぶ。

    〈リネージュ2〉 ナックルダスト

    古代オリンピックで使用されたナックルダスターは、硬い牛革に鋲を打って破壊力を高めている。黄銅で作ることが多かったためブラスナックルbrass knuckleとも呼ばれ、様々なゲームの序盤に下級アイテムとしてよく登場する。ナックルは打撃面が平らなものから鋭利な棘のようなものまで様々な種類がある。日本では「American sack」という和製英語からメリケンサックとも呼ぶ。

    エイブラハム・リンカーンのボディーガードが装着したブラスナックル

    インド南東部で使われたホラhoraは動物の骨で作ったナックルダスターだ。紀元前1世紀頃から使用したと思われ、突起が付いたナックルダスターの起源だといわれる。他に江戸時代に使われた角手はナックルダスターを軽量化した棘付き指輪の武器だ。指輪のような形状で隠しやすく、多くの武術流派で使用された。このように護身用として作られたものが格闘用、殺傷用にまで拡張し、人間の爪の歴史も複雑に進化した。

    〈リネージュ2〉 トレーニング グローブ  ホラと最も近い

    リネージュのクロー

    〈リネージュ リマスター〉、〈リネージュM〉、〈リネージュW〉では「クロウ」と表記する。ダークエルフの専用武器で一定の確率で武器の最大ダメージ(クリティカル)を発動するのが特徴である。〈リネージュ2〉では格闘武器として分類される。

    復讐に燃えるダークエルフたちが悪魔の頭と手足を切断して武器にした。それに対する怒りと憎悪、恨みが宿り、禍々しい力が放たれるクロウをダークエルフは震怒のクロウと呼んだ。ラスタバド戦争の当時、ラスタバドの暗殺軍王スレイヴが使用したという記録が残っているほど由緒ある武器だ。

    〈リネージュW〉で震怒のクロウを装備して攻撃すると一定の確率で対象を交差する刃で斬りつけるクロススラッシュが発動する。〈リネージュ リマスター〉と〈リネージュM〉では震怒のクロウを装備したプレイヤーの性向がカオティックであるほどクロウの攻撃力が強化される。

    1 〈リネージュ リマスター〉 震怒のクロウ、2 〈リネージュM〉 怒りのクロウ

    150年前、ラスタバドに立ち向かったダークエルフのためにドワーフの鍛冶屋カリフが作ったクロウ。ダークエルフの正式装備だったブラインドクロウに氷の女王の息吹と竜の心臓に宿っている力を吹き込んで製作した。昔はプラチナで作ったが、今はオリハルコンで作られているため邪悪なものを払い除ける力を持ち、魔物退治にとても効果的。

    1 〈リネージュ リマスター〉 ダークネス クロウ、2 〈リネージュM〉 ダークネス クロウ

    傲慢の塔には呪いによって狂気に囚われた皇帝エボルタインが臣下たちを監視するために作り出した魔法生物「不信のシアー」がいる。シアーは傲慢の塔の呪いを受けて、奇異にねじれた怪物になった。

    〈リネージュW〉 不信のシアー

    不信のクロウはこのように呪われたシアーの肉体から生まれた武器である。生命あるすべてのものを呪う力があり、破壊に特化している。魔物、人間問わず平等に切り裂く最高の武器の一つ。

    不信のクロウは〈リネージュW〉傲慢の塔2階に出現するボスモンスター「不信のシアー」を倒すと一定の確率で獲得できる。不信のクロウは攻撃時に一定の確率で対象にシアーの雷を落とすスキル「レーザー ライトニング」スキルが発動する。

    〈リネージュ2〉傲慢の塔に登場する四体のボスモンスターの中で塔の支配者アナイスの力が宿った武器である。韓国では2022年6月に新しいボス武器「アナイスのデュアル フィスト」、「ガラッシアのエンシェント ソード」、「ユリヘルのデュアル ソード」、「ブリエルのレイピア」が追加された。

    〈リネージュ2〉塔の支配者アナイス、塔の守護者ガラッシア、塔の統治者ユリヘル、塔の審判者ブリエル

    昔ダークエルフは古代巨人が作った地下大空洞に移住し、ラスタバドと命名した新しい帝国を興した。しかし、時が経ち、ダークエルフの勢力は分裂してしまった。その結果、戦争が勃発して地下帝国は滅びてしまい、犠牲になったダークエルフは死んだ後も魂の安息が得られず彷徨っている。ラスタバドの四大軍王の一人の魔獣軍王バランカは近接型ボスモンスターで、彼が使う武器の一つがバランカクロウである。〈リネージュ リマスター〉のバランカはラスタバド1階にある魔獣軍王の執務室に出現していた。倒すと「ダークネス クロウ」、「魔獣軍王のブーツ」などのアイテムを一定の確率で獲得することができた

    〈リネージュ リマスター〉 バランカ クロウ

    1 〈リネージュ リマスター〉 魔獣軍王 バランカ、2 〈リネージュM〉 ゲーム内の魔獣軍王 バランカ


    リネージュ百科事典シリーズ

    [リネージュモンスター百科事典] 01 グリフォン