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    2023.03.09 Lineage Encyclopedia

    リネージュ武器百科辞典09 | 銃

    リネージュ武器百科辞典では、人類史と共に実際の武器とメディアに登場した武器について解説し、リネージュ シリーズで特別なエピソードがあったり、プレイヤーに愛された武器や、形状が特徴的な武器を主に取り上げました。

    *注意書き

    - リネージュ全体を包括する場合、「リネージュ シリーズ」という表記をしています。特に「リネージュ」と言及した部分はPCのリネージュを指し、ほとんどの内容は〈リネージュ リマスター〉に含まれます。それ以外は現在サービスされている名称通り、〈リネージュ リマスター〉〈リネージュM〉〈リネージュW〉〈リネージュ2〉と表記しています。

    - 歴史上、実在した武器は韓国の外来語表記法で表記しています。そのため、表記がリネージュ シリーズと異なる場合があります。

    - リネージュ シリーズの武器一覧、ゲーム上のオプションなどの詳細情報はそれぞれのゲームのサイトをご参考ください。

       ·〈リネージュ リマスター〉:パワーウィキ▷ゲームシステム▷武器[リンク]

       ·〈リネージュM〉:ゲームガイド[リンク]

       ·〈リネージュ2〉:ゲームガイド[リンク]

       ·〈リネージュW〉:ガイドブック▷武器[リンク]、アイテム辞典[リンク]


    戦争を変える力、火器

    人類の発明によって、パラダイムシフトが起こる場合がある。その中でも火薬は歴史上最も大きな変化をもたらした発明の一つだ。火薬に関する最古の記録は、7世紀中国の隋末唐初期に刊行された〈丹経〉である。その後、宋の時代になってから火薬を利用した様々な武器が登場した。火薬の発明によって戦闘の様子が一気に変化したわけではなく、戦場で利用されながら徐々に革新が起きていた。

    火器が発明された時期は1326年以前のことで、火器に関連する記録は多数の文献に記されている。現存するヨーロッパ最古の火器は、1341年に破壊されたイタリアのモンテ・ヴァリーノ城跡で発掘された。簡単な筒状の作りになっていて、側面にある穴から加熱したワイヤーや木炭を差し込んで火薬を発火させる仕組みである。東洋の銃筒Chongtongもほぼ同じ仕組みだが、発射するためには二人以上による運用が必要だったと推察される。

    その後、個人で運用できる小型火器は改良を重ねてきた。発火のシステムも最初は火薬に火をつける方式に偏っていたが、火縄銃やホイールロック式などに発展し、やがて雷管の開発に至る。さらに爆薬そのものも改良され、火薬に直接火をつける必要がなくなった。

    火縄銃、ついに現れた一人用の火器

    火縄銃は従来の火器を改良した、黎明期の銃である。簡単に言うと、コックをつけて導火線である火縄を制御する機能が追加された小さな火器だ。薬室の上に火が付いた火縄を持ってくるコックと連結部を動かして動作する引き金まで加わり、火縄銃は一人で扱える兵器となった。それでもなお、火縄銃は使いにくい武器であった。スプリング方式を取り入れて火縄を前に押し出すものも登場したが、押し出す力で火縄の火が消えてしまうことも度々あった。

    日本で火縄銃が最も広く使われたのは戦国時代である。そして、これを戦場で積極的に使用したのは天下統一を目前にしていた織田信長だ。常に革新的なアイデアを実現しようとした織田信長は鉄砲、つまり火縄銃の威力を高く評価して大量生産した。これによって槍や刀が主流だった戦場に鉄砲が増えていき、戦国時代の戦の様相はガラリと変化した。当時、すでに普及していて一般的に使われていた鉄砲だが、あくまでも支援役にすぎなかった。しかし、織田信長が大量の銃器を生産して普及したことで鉄砲隊は軍の中核戦力となった。また、織田信長は装填速度が遅いという鉄砲の欠点を解消するために、三列に並び一列ごとに射撃し、後ろに下がって装填する「三段撃ち」を考案したことでも有名である。

    盾を立てて火縄銃を撃つ足軽部隊

    初期の銃の歴史

    火縄銃の次の段階は燧発銃flintlock、フリントロック式で、火縄銃より簡単かつ効果的に点火できるのが特徴である。燧石(火打石)を当たり金にこすらせて火を起こす方式だ。それからの銃器の発展は着火剤と深く関連している。一時期、雷酸水銀が火薬の起爆剤として用いられたり、塩素酸カリウムが入った新しい着火剤が導入されたりもした。しかし、雷管カプセルが開発されてからは従来の方式は無用となった。

    アメリカ独立戦争で大陸軍の下士官だったジョン・ディーン(1755~1816)が使用した燧発銃。狩猟用のため、実際に戦場で使用したかは不明。

    1750年頃、燧発銃を持っているイギリス紳士

    ホイールロック式は片手で持って使う拳銃pistolの発明につながる。ホイールロック式はぜんまいばねと鋼輪を利用して装薬に点火する方式である。18世紀後半になるとヨーロッパでは拳銃が広まり多くの人たちが持ち歩いたが、決して万能ではなかった。当時は銃が壊れても交換できる部品がなかなか手に入らなかったため、製作した人ではないと直せないと言っても過言ではなかった。19世紀に入って銃器の大量生産ができるようになり、安価かつ部品も手に入りやすくなるまでこの問題は続いた。 

    現代式拳銃とライフルの登場

    その後、複数の弾が装填できるリボルバーrevolverが開発された。シリンダーに弾を入れる薬室が複数あり、その薬室を回転させることで連続して射撃できる銃である。この方式を開発したサミュエル・コルトは1835年に特許を取得した。この特許をあざける者も多かったが、それとは裏腹に銃はさらに多様な方式に変化した。その後、最初はコルト社がイギリス市場をほぼ独占していたが、1850年代に入ってから他の製造会社に追い抜かれてしまう。例えば、ロバート・アダムスはダブルアクションシステム、つまり一つの動作でハンバーが自動で起きてシリンダーが回転するシステムを採用した。スミス&ウェッソン社は1856年にリボルバーの特許を買い取り、そこからリボルバーの最終形態が登場し、さらに素早く装填できるようになった。

    コルト社のリボルバー"Peacemaker"

    ライフルrifleは銃身が長い銃を指す。一般的には銃床がついており、肩に当てて固定し照準する。本来「ライフル」とは銃身の内側にある螺旋状の溝のことを意味する。ライフルの前身であるマスケット銃musketには溝がなかった。マスケット銃は1840年代までヨーロッパの戦場で主要な武器として使用されたが、命中率と射程距離はあまりよくなかった。その欠点を補うためにヨーロッパ軍は一列に並んで撃ちながら進撃したが、ライフルの登場によりその戦術は不要となった。装填速度が速くて命中率も高く、射程距離まで長いライフルを持っていれば、一列に並んで敵陣に突っ込むような戦術をとる必要は無かったのだ。

    究極の携帯武器となる

    散弾銃shotgunは多数の弾丸が散らばって飛ぶ銃である。射程距離は比較的短いが、広い範囲を銃撃できるので、戦闘ではなくて主に狩猟の際に使用された。本来は銃身に溝がない銃を用いるが、スラッグガンslug gunのように溝を作って大口径弾用に製造されている銃もある。照準が合わせやすいため、ファーストパーソン・シューティングゲームFPSでは狭い場所で性能が最大化されることが多い。

     

    機関銃machine gunは発射までが全自動の銃器を指す。一般的に装弾数は20発以上で、装填から発射、薬莢排出と再装填まですべて自動で行われるため、短時間に多数の弾丸を発射することができる。

     

    短機関銃Submachine Gunは第一次世界大戦中に登場した。当時、塹壕戦が戦術として採用され、お互いに塹壕に隠れて銃を乱射するという不毛な消耗戦が続いていた。塹壕戦の採用には明確な理由があった。第一次世界大戦当時、1916年ヴェルダンでドイツ軍はフランス軍を砲兵隊の十字砲火網へ誘導することに成功し、フランス軍12万人を射殺した。もちろんドイツ軍も10万人の兵士が犠牲になったが。この塹壕戦の対峙を終わらせるために突撃隊が塹壕に侵入して使える武器として短機関銃が開発された。比較的に小さくて扱いやすく、かつ装弾数も多かったため、狭い塹壕に侵入さえできれば高い効果を発揮する。今はもはや核兵器の時代を超え、ドローンのような最先端の武器が戦争で使われていると言われるが、この世から戦争が消えない限り、銃器は戦争の惨状を象徴する武器として永遠に残るのは確かだろう。

    リネージュの銃

    銃は〈リネージュM〉では銃士のみが使用できる専用武器である。基本的には遠距離武器であるが、弾が切れた時は銃床による近距離打撃も可能だ。長い射程距離と素早い攻撃速度が特徴の「ライフル」と、攻撃速度が多少遅くて射程距離も短いが非常に高い攻撃力をもつ「ハンドキャノン」に分かれる。

    〈リネージュ2〉ではシルフしか使用できない専用武器のシューターがある。シューターはクリティカル率が高く、弓と違って再使用までの待機時間がないため、速射による連続攻撃ができる。

    韓国では2021年2月に、新クラスのシルフと一緒に専用武器のシューターが追加された。「アナキム ディヴァイン シューター」は最上級のオプション効果が付いている強力なシューターで、凶星のカタコムに出現するボスモンスター「アナキム」の魂が宿っている。この武器を使用すると「アナキム ディヴァイン エクスプロージョン」が一定の確率で発動する。

    また〈リネージュ2〉には実存する銃から名前をとったシューターもある。スミス&ウェッソン社のモデル3の一つで、銃の改良と弾薬の開発に関わったアメリカ陸軍のジョージ・W・スコフィールド少佐の名前を付けた「スコフィールド・リボルバー」、1855年にアメリカで開発された「ボルケニック・ピストル」、「フリント ロック燧発銃」などがある。

    たった一発で敵を制圧する、銃の裏話 | 〈リネージュM〉

    2018年5月に、リネージュシリーズで初めて銃を使うクラス「銃士」が韓国のリネージュMに登場した。

    1 グレシアとアデン

    アデンの西側にある大国グレシアは強大な軍事力を持っている。特に海軍力において、周辺諸国はグレシアの足元にも及ばないほど強力であった。その昔、グレシアはアデンを占領するために何度も侵攻したが、アデンとエルモアの連合軍に敗北してきた。戦った三カ国は勝敗関係なく疲弊したため、相互不可侵条約を結んだ。しかし、その150年後に条約は破られ、アデンとエルモアは三回にわたって戦争をした。結果的にアデンはグレシアと同盟を組んでエルモア軍を追い払うことに成功し、グレシアとアデンは友好関係となった。

    2 火薬と銃器によってさらに強大になったグレシアの海軍力

    グレシアの一部の地域は地質学的特徴上、土壌が黒色だ。しかし、黒色の土壌は不吉とされて数千年間放置されていたが、ある時住む場所を見つけられなかった貧困な移住者たちが暮らし始めた。ある日、そこで土を耕していた農民の鍬が黒い土にぶつかって爆発事故が起きた。グレシアの国王の命令で錬金術師が土壌を調査したところ、そこで初めて火薬が発見された。この火薬でグレシア海軍は大砲を作り、さらには魔術師の杖とエルフの矢をかたどった銃器も作った。貿易を通じて他の国にも大砲と銃器が供給されたが、グレシアの海軍力には及ばなかった。

    3 魔法の弾丸の発明

    高火力な銃もエルフと魔術師の魔法には勝てなかったが、ある日グレシアはアデン大陸の魔術師が巻物に魔法をかけて使っているのを見て、それを弾丸にも適用してみることにした。しかし、ほとんどの魔法が弾丸にできなかったため、エルフと魔術師に対抗できそうな一部の魔法だけを選び、魔法の弾丸を生み出した。

    4 グレシアの銃士部隊、アデンへ進出

    ある日、グレシアの東側にある海辺の小村から黒魔術と思われる邪悪な気が広がり、魔物が出現した。グレシアが誇る火薬技術で作られた銃を使う銃士部隊が出動して調査を行った。村の生存者の証言から、事件はアデン出身の黒魔術師ケレニスの仕業であったことが判明した。そこで総大将ウィリアムが率いる銃士部隊は、原因を探し出すためにアデン大陸へと向かった。

    銃士の武器として、神話級には「ダンテスの洞察」(ライフル)、伝説級には「マスターピースライフル」(ライフル)、「ディープインパクト」(ハンドキャノン)がある。

    1 〈リネージュM〉 ダンテスの洞察、2 〈リネージュM〉 マスターピースライフル、3 〈リネージュM〉 ディープインパクト


    リネージュ百科事典シリーズ

    [リネージュモンスター百科事典] 01 グリフォン