リネージュ武器百科辞典では、人類史と共に実際の武器とメディアに登場した武器について解説し、リネージュ シリーズで特別なエピソードがあったり、プレイヤーに愛された武器や、形状が特徴的な武器を主に取り上げました。
2023.01.12 Lineage Encyclopedia
リネージュ武器百科辞典01 | 片手剣、二刀
2023.03.16 Lineage Encyclopedia
リネージュ武器百科辞典では、人類史と共に実際の武器とメディアに登場した武器について解説し、リネージュ シリーズで特別なエピソードがあったり、プレイヤーに愛された武器や、形状が特徴的な武器を主に取り上げました。
*注意書き
- リネージュ全体を包括する場合、「リネージュ シリーズ」という表記をしています。特に「リネージュ」と言及した部分はPCのリネージュを指し、ほとんどの内容は〈リネージュ リマスター〉に含まれます。それ以外は現在サービスされている名称通り、〈リネージュ リマスター〉〈リネージュM〉〈リネージュW〉〈リネージュ2〉と表記しています。
- 歴史上、実在した武器は韓国の外来語表記法で表記しています。そのため、表記がリネージュ シリーズと異なる場合があります。
- リネージュ シリーズの武器一覧、ゲーム上のオプションなどの詳細情報はそれぞれのゲームのサイトをご参考ください。
·〈リネージュ リマスター〉:パワーウィキ▷ゲームシステム▷武器[リンク]
·〈リネージュM〉:ゲームガイド[リンク]
·〈リネージュ2〉:ゲームガイド[リンク]
魔術師といえば、何と言っても杖を想起させる。本来は歩行補助のための器具であるが、魔術師にとっての杖は魔法を行使するための道具であり、場合によっては魔術師に代わる存在にもなる。しかし、よくよく考えてみると魔術師が魔法を使うのになぜ武器が必要なのだろうという疑問もある。しかし、色々な創作物では魔術師の杖で魔力を増幅させたり、杖に魔力を宿らせるなど幅広く活用されてきた。
魔法道具そのものに力があり、魔力を発射する道具のように表現されることもある。まるで銃器のような使い方に違和感を覚える人もいるだろう。しかし、長年かけて魔術師の相棒として蓄えられた力や、長い年月を経て受け継がれてくる間に超自然的な力が宿った「武器」の存在感や必然性に疑問を持つ人はいないであろう。
杖staffが魔法を出す道具としてではなく、打撃武器として使われた実例がいくつかある。
クォーター・スタッフquarterstaffは簡単に言うと木製の長い棒である。主に下層民が使用し、刃が付いた武器を堂々と持ち歩くことができなかった旅人も護身用の武器として使用した。180センチ以上の木製の棒の実用性は言うまでもなく容易に想像できるだろう。 〈ロード・オブ・ザ・リング〉シリーズに登場する魔術師の杖は、杖も立派な殺傷用の鈍器であることを示している。
小説〈ロビン・フッドとリトル・ジョン〉1921年版の表紙イラスト(ルイス・リードLouis Rhead作)で、Nook Pressが2017年に出版した時も同じ表紙を採用。ロビン・フッドとリトル・ジョンがクォーター・スタッフを持って戦っている。
ソードスティックsword stickも杖を装った武器である。杖の中に剣や短剣を仕込んだ道具で、古代ローマ時代から使用されたという。上品な老紳士が使いそうな普通の杖から一瞬で剣を取り出す奇抜な仕掛けになっているため、近年でも意外な展開を演出する際によく使われる。韓国映画に登場する盲目の剣士の杖や韓国人漫画家が描いた作品にも、杖の中に鋭利な錐を隠す悪人が登場する。
サブカルチャーにおける魔術師のスタッフは、普通の木製の棒というよりは金属製であったり、豪華な宝石をあしらったものが多い。これはセプター王笏、sceptre あるいは scepterから由来したと言われる。王笏と訳されるセプターは、王が権威を示すために手に持っていた杖を意味する。見た目を極めて豪華にして、王の強大な支配権を示す道具として機能した。
大きなセプターを手に持っているブラジル皇帝ペドロ2世の肖像画(1872)
〈リネージュ2〉 インフィニティ セプター
最近の映像作品に登場する杖はますます派手になりつつある。これは魔術師がストーリーの中心、さらには主人公として登場する傾向と関連している。また、ゲームの影響もある。RPGで他の職業のキャラクターがゲームの進行につれ、強くて見た目も派手な武器を手に入れて装備するのと同じく、魔術師の杖も同じ路線を歩むからだ。
創作の中でも用途に応じて様々な形状の杖が登場する。ゲームの世界が舞台となっている作品に登場する杖は、魔法の威力を高めたり詠唱速度を短縮したりと、ゲームアイテムとしての象徴として描かれている。最近のトレンドとしては、杖の魔石が浮遊しているようなデザインの杖も存在する。また、作品によっては木を加工して作ったというより、育てた木そのものを杖として使っているものもある。
スタッフが長い杖を意味するならばワンドwandは比較的短い杖を指す。この場合、歩行補助という杖の本来の用途はなくなっている。ワンドもよく魔術師の道具として表現されるが、その中でも特に魔法少女が持つ魔法の杖としてよく登場した。ワンドの先端にはいろいろな形の装飾が付いているが、その形状だけでも作品の雰囲気などが伝わってくる。
〈リネージュ2〉 見習いのワンド
オーブorbは球体のものを意味するが、持ち歩きにくい形状のため、魔術師よりも屋内で未来を占う占い師や魔女の道具として表現されることが多い。王権を象徴する宝珠も同じような扱いで様々な作品に登場する。
〈リネージュ リマスター〉 漆黒の水晶球
その他にも指揮棒のような魔法の杖もある。魔法の杖がなくても魔法が使える場合、より正確かつ簡単に魔法を使うための補助道具として機能する。多彩な素材で作られ、それぞれに特徴を持っており、そこから生まれる物語も豊富である。魔法が存在しない現実世界では形式上のものにしか見えないかもしれないが、だからこそ想像を掻き立てられる。
リネージュシリーズにおける代表的な魔法道具は杖で、魔法系クラスの魔術師が主に使用する武器である。魔法効果を高めるオプションが付くことが多く、特定ランク以上の杖は強力な魔法発動のオプションが付いているものもある。
〈リネージュ2〉では片手魔法鈍器と両手魔法鈍器も魔法武器に含まれる。両手魔法鈍器は杖系が多く、他のリネージュシリーズと同じく魔法の発動速度の短縮や最大MP上昇などの魔法関連オプションが適用されている。片手魔法鈍器にはワンドやロッドのような魔法武器がある。シールドが装備できるため、防御力を底上げできるメリットがある。
〈リネージュW〉の魔法道具は杖の他にワンドがある。魔術師の狩り効率を高める遠距離攻撃用の片手武器である。
〈リネージュ リマスター〉には他のシリーズにはないキーリンクという独特な武器がある。イリュージョニストの専用武器で、ペットあるいはドラゴンのような形状である。魔法ダメージを与える武器のため、ダメージはクラスのINT(知力)やSPに依存する。
1 共鳴のキーリンク、2 冷寒のキーリンク、3 英雄のキーリンク、4 殺意のキーリンク
話せる島ダンジョンで召喚された、快楽と死の大悪魔バフォメットの杖。知識を追及する魔術師が多くの人間を生贄として捧げて召喚したバフォメットは、降臨した地を死で覆った。その後、長年に渡り数多くの英雄が現れバフォメットを眠らせたが、彼は決して死ぬことのない不滅の存在で、人間の力では彼を消滅させることはできない。バフォメットは、彼を崇拝する者たちがいる限り再び現れ、快楽と死を伝播して世界を死に導くだろう。死を呼ぶ彼の杖と共に。
〈リネージュ リマスター〉のバフォメットはリネージュシリーズの最初のボスモンスターである。話せる島ダンジョン2階で一定時間ごとにバフォメットが出現したが、当時バフォメットがいる部屋には40レベル以上のプレイヤーしか入れなかった。その部屋に入ったプレイヤーは後ろの壁の前に立ってバフォメットの出現を待っていた。今は話せる島ダンジョン2階に出現し、倒すと「ビショップ スタッフ」、「テレポート コントロール リング」、各種魔法書などをドロップする。
1 〈リネージュW〉 バフォメット、2 〈リネージュ リマスター〉 バフォメット、3 〈リネージュM〉 バフォメット
「バフォメット スタッフ」にはバフォメットの力が宿っており、魔法発動のオプションが付いている。〈リネージュW〉では地震を起こして大ダメージを与える「イラプション」が、〈リネージュ リマスター〉と〈リネージュM〉では「レイジング イラプション」が一定の確率で発動する。
1 〈リネージュ リマスター〉 バフォメット スタッフ、2 〈リネージュM〉 バフォメット スタッフ
エルモア戦争直後、北方の戦場で大量のアンデッドが現れる事態が起きる。これに象牙の塔は神殿と協力して、アンデッドに特化した武器を製作するに至る。聖なる力を付与されたこのスタッフはターン アンデッドを秘めており、象牙の塔の魔術師たちを中心に支給された。偶然このスタッフを手に入れたラミアたちは、このスタッフを貴重な宝として大事に扱った。長い歳月を経たことで、より強力な武具となった。
〈リネージュW〉、〈リネージュ リマスター〉、〈リネージュM〉の「エンジェル スタッフ」はどれも「ターン アンデッド」が発動するオプションが付いていて、一定の確率でアンデッドモンスターを倒すことができる。ただし、倒せなかった場合はアンデッドモンスターが強化されてしまう場合がある。
1 〈リネージュ リマスター〉 エンジェル スタッフ、2 〈リネージュM〉 エンジェル スタッフ
伝説の黒魔術師ゼロスが使用するスタッフで、霊魂球から闇の気が絶えず流れている。霊魂球の力は強力だが、この力を有効に使用するためにはグランカインの黒魔術を極める必要がある。
〈リネージュM〉と〈リネージュ リマスター〉の「ゼロスのスタッフ」には「クリティカル サン バースト」が発動するオプションがあり、攻撃命中時に一定の確率で魔法ダメージを与える。〈リネージュ リマスター〉ではドラゴン バレーに出現するボスモンスター「ゼロス」を倒すと一定の確率でゼロスのスタッフが獲得できる。
1 〈リネージュM〉 ゼロス、2 〈リネージュ リマスター〉 ゼロス
〈リネージュ リマスター〉 ゼロスのスタッフ
二つの顔を持つ大魔術師 ハーディンが使っていたスタッフ。ハーディンはデポロジュー王子に力を貸した善良な魔術師であると知られているが、実は黒魔術に手を出していた者でもある。誰よりも冷静で落ち着いた姿を見せるが、目的のためには手段を選ばない。必要とあらば愛する者も、寝食を共にした弟子たちも地の底に落とし、堕落させたのがハーディンという男である。故に彼にとって自分と何の関わりもない人形など、ただの使い捨ての駒に過ぎないのだ。
「ハーディンのスタッフ」にはハーディンの雷を召喚してダメージを与える「アビス ライトニング」が発動するオプションが付いている。
巨人たちの最後の王、ラドンの魂の欠片が宿るスタッフ。ラドンは星の槌によって滅亡した巨人であり、彼らの最後の王であった。かつて巨人たちは自分たちの文明が神に勝ると信じて神に挑んだが、それに怒った神が空から星を地上に落とし、無数の巨人たちが死んでいった。多くの巨人たちの死の悲しみと憎しみが一つとなって、今でもラドンの魂に宿り続いている。そんな魂の欠片が宿るスタッフは、かつて神に挑んだラドンの力を再現している。
〈リネージュW〉 ラドン
アインハザードがエルフを創造した際に使用した世界樹はエルフ村の象徴でもあった。しかし、破滅の女神が現れた後に、世界樹は枯れてしまう。世界樹がまだ正常だった時に作られたと思われる「世界樹の枝」には、世界樹の力が残っていると言われている。
魔霊軍王ライアが儀式を執り行うために使用したスタッフで、巨大な雷を召喚することができる。
「ホーリーヘドロンスタッフ」には「ライトニングストライク」が発動するオプションが付いている。
〈リネージュ リマスター〉 ホーリーヘドロンスタッフ
〈リネージュ リマスター〉の「魔霊軍王ライア」はラスタバドのボスモンスターの一人。「英雄級製作秘法書」や「伝説級武器」をドロップするため、プレイヤーに人気だったが現在は削除されている。
1 〈リネージュ リマスター〉 魔霊軍王ライア、2 〈リネージュM〉 魔霊軍王ライア
「ヒュペリオンの絶望」は韓国版で2015年10月アップデート時に追加された新しい伝説級武器の一つである。巨大な炎を落とす火属性魔法「ダーク メテオ」が発動するオプションがある。
ダーク メテオ発動時
ナイトの伝説級武器「真冥王の執行剣」はアップデートされて1年後に登場したが、「ヒュペリオンの絶望」はアップデートから3週間後に登場した。2022年8月、韓国版のイリュージョニストのリブート時に「テイアの混沌」が追加されたことで最上級武器としての座を譲った。
1 ヒュペリオンの絶望、2 テイアの混沌
[リネージュモンスター百科事典] 01 グリフォン