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    2023.03.02 Lineage Encyclopedia

    リネージュ武器百科事典08 | 弓

    リネージュ武器百科辞典では、人類史と共に実際の武器とメディアに登場した武器について解説し、リネージュ シリーズで特別なエピソードがあったり、プレイヤーに愛された武器や、形状が特徴的な武器を主に取り上げました。

    *注意書き

    - リネージュ全体を包括する場合、「リネージュ シリーズ」という表記をしています。特に「リネージュ」と言及した部分はPCのリネージュを指し、ほとんどの内容は〈リネージュ リマスター〉に含まれます。それ以外は現在サービスされている名称通り、〈リネージュ リマスター〉〈リネージュM〉〈リネージュW〉〈リネージュ2〉と表記しています。

    - 歴史上、実在した武器は韓国の外来語表記法で表記しています。そのため、表記がリネージュ シリーズと異なる場合があります。

    - リネージュ シリーズの武器一覧、ゲーム上のオプションなどの詳細情報はそれぞれのゲームのサイトをご参考ください。

       ·〈リネージュ リマスター〉:パワーウィキ▷ゲームシステム▷武器[リンク]

       ·〈リネージュM〉:ゲームガイド[リンク]

       ·〈リネージュ2〉:ゲームガイド[リンク]

       ·〈リネージュW〉:ガイドブック▷武器[リンク]、アイテム辞典[リンク]


    弓、一歩間違えれば最終兵器

    離れた場所から相手より早く攻撃することは銃器を使用する現代戦における基本原理であるが、これは古代でも有効だった。遠距離から力を行使できることで、狩猟において圧倒的に有利になる。最初にこれを実現したのが投槍だ。しかし、槍は投げたら再利用に回収が必要というデメリットがある。しかも、戦場では投げた槍を敵が拾って投げ返すリスクもある。このような問題の解決策として古代ローマ軍はピルムpilumという折れやすい槍を使用した。投げてどこかに当たったら鉄製の柄が折れ曲がるように作られたため、敵は再使用ができない。ある意味使い捨てのようなものだ。

     

    弓はこのような問題を一気に解決した。木の棒や動物の骨などで作った本体の両端に糸を張った弓は作りやすく使いやすいため、昔から多くの地域で使用された。モンゴルの遊牧民族は積極的に弓を活用することで歩兵を圧倒する武力を手に入れた。13世紀ごろには、約2メートルのロングボウを活用したイギリス人たちは飛び抜けた射距離と発射速度のおかげで、戦争で何度も勝利を手にしてきた。銃が登場するまで最も優秀で実用的な射撃武器だった弓は、両勢力が実際にぶつかり合うまでは遠距離で敵を攻撃する戦場における一番の戦力だった。

    1 〈リネージュ2〉 ボウ、2 〈リネージュW〉 ボウ

    戦争のパラダイムシフト

    人類史に弓が登場したのは人類初の軍事革命といえるほどの大事件だった。旧石器時代から新石器時代に変わる紀元前12000~紀元前8000年頃に発明されたと推定されている弓は火薬、飛行機、原子爆弾に匹敵されるくらい飛び抜けた効果を発揮した。仕組みは簡単だ。矢先を弓弦にセットして引くと、弓が曲がり、その状態で手を離すと弓の本体部分と弓弦の復元力によって矢が飛ぶ。色々形を変えて、改良された他の武器とは違って弓は基本的な形と原理は変わらず同じである。

     

    弓は本体の材質によっていくつかに分かれる。単一の木材で弓本体を作る基本形はセルフボウself bow、単弓と呼ぶ。複数の材料を張り合わせて作った弓はコンポジットボウcomposite bow、複合弓といい、セルフボウに革や動物の筋を巻いて強化したものをラップドボウwrapped bow、強化弓という。

    昔、中国では積層材の弓、すなわち複数の木材を張り合わせた弓や複合弓を主に使用した。複数の材料を利用する理由は明らかに性能が違うからだ。それぞれの材料の特徴を活用すると小さな弓でも戦場で驚くべき威力を発揮する。

    東洋と西洋と究極の活用方法

    ヨーロッパでロングボウlong bow、長弓が大々的に使用されたのは14世紀から15世紀まで続いたイギリスとフランス間の百年戦争の頃からである。それまでの弓は両部隊が激突する前の隙を見て前面から敵に被害を与えるために使われた。しかし、イギリス軍は弓兵部隊を戦列の両端に配置するという実験的運用でフランス軍を撃破した。弓が背丈ほどに大型化したことで長くなった射程距離と強力な威力があったからこそ実現できた戦略だった。その後、イギリス軍は長らくこの戦略を利用した。

    1 〈リネージュ2〉 ロング ボウ、2 〈リネージュ リマスター〉 ロング ボウ、3 〈リネージュW〉 ロングボウ、4 〈リネージュM〉ロングボウ

    一方、アジアの戦争においては馬に乗って弓を射る戦術がとても重要だった。特にモンゴルの遊牧民は馬上から弓を射る弓の名手としてヨーロッパにまでその凄まじさが伝わっていた。弩の登場によって一時期は弓の勢いが衰えそうにもなったが、結局のところクロスボウの同類である弩は装填に時間がかかるという欠点を解消することができなかった。それからも長い間、弓騎兵は戦場で主要な戦力として活躍した。

    韓国の朝鮮時代に使用された矢の一種の片箭(ピョンジョン)はこれまでの矢の常識を覆すものだったと言われている。弓に細い竹筒をつけて、普通の矢よりも短い片箭(ピョンジョン)をかけて放つと、竹筒はそのままで片箭(ピョンジョン)だけ発射できる。矢が小さくて軽いため、一般的な弓矢に比べて発射速度と射程距離が向上していた。また、弓の本体にそのまま残っている竹筒を見た敵は矢がうまく放たれてなかったと勘違いする効果まであったという。このような理由で多数の創作物で片箭(ピョンジョン)が朝鮮軍の秘密兵器として登場する。しかし、片箭(ピョンジョン)を使いこなすのはなかなか難しく、残念ながら普及することはなかった。

    クロスボウ、便利で強力ではあったが

    クロスボウcross bowは弓を改良した機械式の射撃武器である。矢をセットする溝にボルトboltという矢を装填して弦を引いた状態を固定した後、引き金を引くと発射される。弓は使いこなすまでかなりの訓練期間が必要だが、クロスボウは発射装置の操作方法さえ分かっていれば誰でも使用できる。かつ、命中率も比較的高く、威力も弓より強かった。中国で発明されたと知られているが、東洋は弓を大事にする文化があったため、あまり広まらなかった。むしろ、中世のヨーロッパ人のほうが積極的に使用した。

    1 〈リネージュW〉 クロスボウ、2 〈リネージュ リマスター〉 クロスボウ、3 〈リネージュM〉クロスボウ

    クロスボウは習得が容易で使いやすく、威力も強力だが大きな欠点がある。それは、再装填にかなりの時間がかかることだ。これは致命的な欠点だったため、解決するために様々な装填方法が考案された。腰のベルトに滑車をかけて弦を巻き上げたり、足の力を利用して装填するなどたくさんの方法が試された。しかし、それでも弓より連射速度が低かったクロスボウは銃が登場することにより、徐々に使用されなくなった。もし、銃器が開発されなかったら弓は人類の最終兵器になっていたかもしれない。

    リネージュの弓

    風の神サイハの権能を帯びた弓。いつ、誰が、どこで作ったのかは不明。ただ、この弓を初めて見つけた者が弓に刻まれているサイハの象徴と強風が吹き荒れているように飛ぶ矢を見て「サイハの弓」と名付けた。もしかしたら自由奔放なサイハが遊び半分で人間の世界に送りつけたのかもしれない。神々にはただの遊びでも人間にとっては到底対抗できない恐ろしい力を持っている。

    1 〈リネージュ リマスター〉 サイハの弓、2 〈リネージュM〉 サイハの弓

    古代巨人の一人のガイアが使用していた弓でガイアの怒りが宿っている分、大きな力を発揮する。〈リネージュM〉と〈リネージュ リマスター〉において弓は遠距離攻撃に特化したエルフの主力武器である。その中でも「ガイアの激怒」はエルフしか使用できない強力な武器である。

    〈リネージュ リマスター〉 ガイアの激怒

    破壊の神グランカインの神殿の最も暗い地下で発見されたロングボウである。持ち主が誰かは不明。昔、グランカイン教団ではこれを聖なる神のロングボウと呼び、神殿で保管した。それから間もなくしてグランカイン教団が大きな危機に直面した時に命をかけて助力した者にこのロングボウを渡した。ロングボウをもらった者に関してはあまり知られていないが、彼がグランカインの矢と呼ばれていたという記録だけが残っている。その後、「破壊のロングボウ」は色々な人に渡っていく。

    1 〈リネージュ リマスター〉 破壊のロングボウ、2 〈リネージュM〉 破壊のロングボウ

    沈黙の洞窟を抜け出した裏切り者のダークエルフが使ったロングボウ。昔、ブルディカの暗殺団に属していた彼らは安息教強硬派の赤いローブの思想に感化されてしまい、同族を殺害して地上に飛び出した。裏切り者の中で弓が使える者たちは光と影の森に潜伏した。自分たちを追いかけて地上まで付いてきた昔の仲間たちを暗殺するためだ。戦場を駆け回っていた昔の記憶も色褪せた今、裏切り者のダークエルフたちにとって過去の仲間はただ射る対象にすぎない。

    韓国で2019年5月に行われた〈リネージュ2〉アップデート時に実装された発動型武器である。コアはクルマの塔を管理するために古代巨人文明が作り出した人工知能の生命体でクルマの塔の中のあらゆる生物を操っている。コアを倒すと一定の確率で「コアのプラズマ ボウ」を獲得できる。コアの魂が宿っているため、攻撃命中時に一定の確率でコアのプラズマ ショックスキルが発動する。

    〈リネージュ2〉 コア

    ハーディンが善良な魔術師だった頃、ひそかに自分の魔力を吹き込んで作った弓。ハーディンは木の精霊と人間の間に生まれた半精霊である。ゆえに、人間とエルフに生まれた半エルフのジリアンとオーウェンに親近感を覚えていた。彼らにプレゼントするために自分では使わない弓を作ったが、ハーディンがケレニスを堕落させた経緯を知ってしまったジリアンとオーウェンは彼と距離を置くようになる。持ち主を失った弓は虚しくもハーディンの手に残った。今、ハーディンは空虚の亀裂から抜け出すための黒魔術の研究に没頭になっている。

    〈リネージュW〉 ハーディン

    真っ白な見た目とは裏腹に強力な闇の矢を放ち、受けた者は死ぬまで悪夢にうなされるという。

    〈リネージュM〉と〈リネージュ リマスター〉では装備したプレイヤーの性向がカオティックであるほどダメージが強くなる。〈リネージュ リマスター〉では攻撃が命中すると一定の確率で魔法ダメージを与える「悪夢」魔法オプションが強化値+10で適用される。

    〈リネージュ リマスター〉 悪夢のロング ボウ

    クルートはウェアウルフの族長であったが、同族と対立したあげく、赤い月の呪いを呼び起こした。赤い月がウェアウルフを襲った殺戮の夜に、同族同士の殺し合いで家族を失った彼は復讐のために忘れられた秘術を使った。同族の骨で弓の本体と矢を、筋をねじり合わせて弦を作った彼は赤い月に向かって弓を構えた。すると、矢を追うように血と赤い月の影が絡み合いながら弓に染み入った。それは月が沈んでもなお消えない狂気であった。こうして作られた弓は赤い月が出るたびにクルートを引き寄せ、同族同士の殺し合いを引き起こしている。弓がクルートに悲劇を忘れるなと囁いているようにも感じられる。悲嘆の森に行けばクルートに遭遇するかもしれない。

    〈リネージュW〉 クルート


    リネージュ百科事典シリーズ

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